2022年9月のシルバーウィークの9日間を使い、行ったことのない場所へ、乗ったことのない乗り物で目指す旅。4日目。
以下のような感じで行動予定。
- Day 1(土)札幌出発 至苫小牧 フェリー乗船 敦賀へ
- Day 2(日)夜 敦賀着 至金沢へ
- Day 3(月)昼 金沢観光 夜 台風14号ご対面
- Day 4(火)昼 金沢観光 夜 深夜バス? 至羽田へ
- Day 5(水)第一回どこかにマイル 至(石垣 長崎 出雲 松山)のどこかへ
- Day 6(木)(石垣 長崎 出雲 松山)のどこかに滞在
- Day 7(金)(石垣 長崎 出雲 松山)発 飛行機にて 至羽田
- Day 8(土)第二回どこかにマイル 至(伊丹 帯広 函館 新千歳)
- Day 9(日)(伊丹 帯広 函館 新千歳)から 札幌を目指せ
これまでのあらすじ
フェリーで20時間かけて本州へ上陸後、金沢のカプセルホテルで一夜を明かし、金沢観光を経て旅行4日目の朝を迎えた。
Day 4 ついに地獄の深夜バス初体験!?
本日夜はついに、深夜バスに初めて乗ることが決まっている。日中は出来るだけ、体力を温存しつつ金沢最終日を楽しんだのち、地獄への門戸が開かれる時間(発車時刻)を迎える予定である。
またもやホテル朝飯を食べ損ねる…。
3日目から4日目にかけては、ホテル日航 金沢に宿泊した。台風直撃の日ということもありいつもよりはリーズナブルな価格で宿泊出来たので、ついでに朝食をつけて予約していたのである。
しかしながら、起床したのは10時半。たしか朝食の最終受付は9時半だった。ちょっといいホテルの朝食はたとえバイキング形式であってもしっかり楽しめるはず…。だったのだが、非常に残念であった。
チェックイン時点で朝食を付けたい場合はつければいい。よっぽど割引があったりしないのであれば、素泊まりで宿は確保すべきだという教訓を得ました。

レンタカーを借りました
昨日、金沢市役所前でApple Watchを忘れて立ち去る前に実はレンタカーを探していた。その作業が終わった後に、置き忘れて歩き出してしまったのだが…。平日であることが功を奏したのか、前日の予約で、1日 3300円でレンタカーを確保できることがわかった。何をする計画があるわけでも無いが、夜は深夜バスが待っており、日中は出来れば徒歩での観光行為は避けたかったため、レンタカーを借りることにしたのであった。
宿泊していたホテルから、金沢駅前にあるワンズレンタカーさんまでは徒歩10分程度で到着できた。
レンタカー屋の定員さんにドライブするならどこに行けばいいかを尋ねたが、5冊くらい紙の観光冊子を渡されてしまい、結局良質な情報は得られなかった。

とりあえず、金沢駅から西にある日本海側の海岸沿いに向けて車を走らせたところ、思い付いた。
そうだ!のどぐろを食べよう!
のどぐろ実食
のどぐろはほのかに甘くて、ほろほろと脂が溶けていくような感じだった。

向かったのは、金沢まいもん寿司本店さんのとなりにある魚匠庵さん。少し郊外にあるお寿司屋さんだ。あとからわかった事だが2つのお寿司屋さんが隣り合っている。
美味しい回転寿司的なお店(北海道でいうところのトリトンさんのような)、まさにコストパフォーマンスということで現地の人がよく行くようなお店を探したかったが、こういう要件の時ほどGoogle検索は役に立たないと思っている。今回は時間もなかったので、Twitterのつぶやきで現地民と思われる人が「どこどこのお店はやっぱうまいわ〜」的な事を言っているところに行こうと決めた。調べたところ、初めに目についたのが、金沢 まいもん寿司さんだった。
僕が入店したのは、平日の午後1時半ぐらいだったので、店内にはお客さんはあまりいなかった。また、店内に入って気づいたが回転する皿は見当たらなかった。回転寿司では無いようだ…。まあいい。
(後からというか、まさに執筆中の今気づいたのだがどうやら金沢まいもん寿司本店に行こうとしていたが、となりの魚匠庵さんに入店していたようだ(笑)。ちなみに魚匠庵さんは金沢まいもん寿司プロデュースとのことなのでどっちに行っても対して変わらないだろう…?)
本節冒頭に書いた通り、のどぐろは美味かった。そして、その他にも北海道で自分が食べたことのない海老などをいただき、非常に満足でした。海鮮は北海道だけじゃ無いんだなと実感したと共に、今後は各地で食べたことのない種類の海鮮を集中的に食べていきたいと思った次第でした。

カウンターに座り、お寿司をいただいている最中は、寿司を握ってくれた方とお話しさせていただいた。なんと、彼とは同郷であった。それもあったのか、色々と教えてくれた。金沢には北前船が存在していた関係から北海道出身の人が割と居るとか…。また札幌の今を聞かれたりした。その流れで、今日の次の予定とやらなければいけない事(洗濯しつつ、長距離ドライブもしたい)を話して相談すると、洗濯も出来るおすすめのサウナ施設を教えてもらえた。テルメ金沢さんである。彼は自分はテルメ派と言っていた。なるほど、金沢でおすすめのサウナを聞かれた時は”何々派”と答えると玄人感が出るかもしれない(笑)。
お話ししてくれた3名の店員さんにお礼を行ってから、テルメ金沢へと向かった。
金沢サウナ: 僕もテルメ派っす
テルメ金沢の駐車場はとてつもなく広く、また施設の規模もとてつもなく大きい。威圧感を感じる面構えだ。施設分類としては、健康ランド的な立ち位置だろう。

まずはコインランドリーで洗濯を済ませた後、受付を済ませた。この時点で14時半を回っていた。車を借りたのにまだ、お寿司を食べただけである。20時には金沢駅前に車を返却にしなければならないので、入浴時間は短めにする必要があったのが非常に残念だった。それくらい素晴らしい大浴場であった。
素晴らしいポイントは沢山ありすぎたが、ピックアップするなら、開放的で日が差し込む内風呂(もちろん露天スペースもある)、寝ながら入ってOKなタワーサウナ、深水90cm程度で常に対流しており水が常に浴槽から溢れちゃってる水風呂、かけ水(かけ湯の水バージョンのやつ)、そして無数にある休憩スポット。
結局1時間半、大浴場に滞在したが時間が全く足りなかった…。
和倉温泉方面へドライブ、富山経由で金沢へ戻る
洗濯しつつ、テルメさんでサウナを楽しんだら時間は16時になってしまった。レンタカーの返却期限は20時なのでそれまでに出来ることは少ない…。ひとまず、金沢市内から和倉温泉を中間地点として、富山経由で帰ってくることにした。

金沢市内から北上して和倉温泉を目指すには、のと里山(さとやま)海道という無料高速を使うのが便利である。道中には、砂浜を走ることができる千里浜なぎさドライブウェイがあり、ぜひ走ってみたかったが、前日の台風14号の影響もありこの日は通行止めだった。

そのまま北上を続け和倉温泉に到着した。温泉街中心部に位置するコンビニに車を止めて、少しだけ温泉街を望むと、聞いたことのある名前を見つけた。加賀屋さんである。時間とお金に余裕があれば、和倉温泉に一泊するのも悪くないと思っていたが、残念ながらどちらも許さず…。いつかまた来る理由をとっておこうと思いながら、和倉温泉を後にした。

金沢最後の夜は中心部から少し離れた場所にある第七ギョーザの店で、ギョーザを食べようと思い、車を走らせたが残念ながら定休日であった…。気持ちを切り替え、金沢に複数チェーン展開されている、8番ラーメンをいただき、車を返却した。第七ギョーザ、食べたかったな…。

レンタカーを返却したのは20時ちょうどで、今夜乗車する深夜バス様の出発時間は22時30分と乗車までには意外と時間があった。金沢駅周辺で食事をとも思うが、先ほど8番ラーメンをいただいたばかりでお腹も空いておらず、どうしたものかと思っていた。
戦闘準備
そんな時にまた、見つけてしまったのが金沢駅のすぐ横にあるアパホテル〈金沢駅前〉さんのお風呂とサウナ。なんと、仮眠用の休憩室までついている。深夜バスの停留所の目と鼻の先に位置しており、まさにこれから戦う戦士たちの補給ポイントともいえる様相であった。こちらで体を清めつつ、いよいよ深夜バス様の停留所に赴いた。

さくら観光 リラックス3号 金沢-東京
まずは、本日対戦させていただく深夜バス様のお姿を後ろから前に向かって舐め回すように観察させていただき、これからの10時間に思いを馳せる。


今回は500円プラスで座席を指定できるとのことだったので、初めてでよくわからなかったが、一番後ろの席に乗車させていただくことした。
金沢発東京行きのバスは有無を言わさず、タイムスケジュール通り、22時30分に金沢駅を後にした。僕にとっては生まれて初めての金沢で名残惜しい気持ちが多々あった。しかしながら、深夜バス様と運転手様にとっては、全国に無数にある地方自治体のうちの一つから移動を開始したにすぎない。
移動を開始してからは、恒例の運転手様による車内アナウンスが流れる。もちろん、札幌の某深夜番組の影響もあり、深夜バス乗車後の運転手による車内アナウンスは抑えるべき最重要ポイントとして把握している。ここで、休憩ポイントの情報や車内設備の説明が行われるのだ。しかしこれがまた一番後ろの座席だととっても聞きにくかった。どんなに耳をこらしても、部分的にすら聞き取れない。まるでTOEICのリスニングテストのようだった。そんな時ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを付けて、外部集音機能をONにすると、これが意外にも聞き取りやすいことがわかったが、時すでに遅し。なんの情報も得られぬままバスは東京へと進み始めてしまった。
僕が乗ったこのバスは、金沢発、富山経由で東京へと向かう。金沢から富山までの間は約一時間ほどで、その間は車内灯は消灯せずついたままであった。金沢からの人はすぐに寝かせてももらえないのだ。僕はこの時間を使って事前に購入しておいた鯖押し寿司をいただいた。お供にビールが欲しかったが、万が一体調を崩した時の退却場所が存在しない言わば背水の陣が敷かれた状況ともあり、飲む気はなかった。そもそも車内規定により飲酒は厳禁なのである。

本日は、旅を始めてから4日目で7泊8日の旅のちょうど中間にあたる日であった。この時点で、後半にゆく先の宿泊施設を押さえていなかった。深夜バスの中は、充電設備がそれなりに整っている事もあり、またそもそも寝れないだろうという予想のもと、移動中に後半の旅の予定を固めておこうという作戦だった。寝かせまいとする相手に対して、こちらからの攻撃的な守備隊系(野球では”攻撃的な守備”といった表現をすることがある)とったわけである。
そんな事をしていると、3回あるうちの一回目の休憩ポイントとなるサービスエリアに到着した。時刻は日付を跨いで、深夜1時。有磯海SAである。そもそも、まずもってこのSAの名前読めない。読み方は「ありそうみ」だそうだ。実は、乗車前に運転手さんに1回目の休憩地点を聞いていた。場所を把握しておけばだいたいの到着時間がわかるだろうと思ったためである。1度聞いてわかったつもりで乗車したのだが、この読み方にこの漢字の当てかたは、なかなかに想像出来ず、乗車後に場所を特定するのに苦労したのだった。

10分間の休憩を終え、バスは再び東京へと走り出す。僕はまた攻撃的守備隊系を取りつつ、座席に身を委ねた。そして、後半の旅の予定を全て確定し、いよいよ睡眠という名の攻撃を始めようとした直後に2回目の休憩ポイントに到着した。まだ寝かせてくれないようである。
時刻は3時20分。2回目の休憩は松本SAである。北海道出身の僕でも名前を聞いたことがある場所だった。こちらでは、金沢に帰省した帰りの若者に火を分けてあげたキッカケから、お話をさせていただいた。金沢スタンダードを聞くチャンスを逃すわけにはいかまいと、主に食に関する質問をぶつけた。彼は自由軒も第七ギョーザも把握していた。特に笑顔で「第七ギョーザ美味いっすよね〜」と言っていたあたりで悔しい気持ちが再燃した。あぁ〜やはり第七ギョーザは食べたかった…(本記事2回目)。

お約束の通り、与えられた10分きっかりの休憩を終え、バスはまた東京へ走り出す。
ここで、ついに就寝を試みたところ、なんとか眠りにつくことができたのだが、それも束の間。慣性を感じなくなった途端に目が覚めた。
3回目の休憩ポイントに到着したのは、5時40分ごろ。寝ぼけ眼で、再び金沢出身の若者と話しながら、10分を消費した。
最後の休憩を終えて、バスは新宿のバスターミナルへ向けて出発した(正式にはバスタ新宿だが、在住道民はそんな固有名詞、なかなか出てこない)。この間にどこで降りるかを考え始めた。バスは新宿で降りるか、横浜で降りるかの2択を選択できたのだ。出発前に風呂に入ったにもかかわらず、ここまでの戦いによって体はすでに気持ちの良い状態ではなかったこともあり、無事に降車できた暁にはサウナに行こうと心に決めた。なお、新宿で降りれば、ベルクで朝食にありつけたが、バスの到着予想時刻は7時。そして、平日。ベルクで癒しを得るにせよ、その後通勤ピーク時の電車に乗ろうものなら、発狂してしまいそうだったので、泣く泣くベルクでのモーニングは諦めて通勤時間帯を外すために、横浜までバスに乗る意思決定を下した。
そして、10時間の戦いが終わり、ついに解放の時が来た。

Day 5へ
Day 5からはついに飛行機が登場! JALさんが提供してくれている制度”どこかにマイル”を使ってまさにどこかへ向かうことになる。